今後の方針&特徴2012.6

会社四季報より抜粋


三菱商事
【ス ト】労働協約更改めぐり、前期から時限スト頻発。代替労働者の人件費で採算が悪化。今期に最大8000億円の投融資。前期7割の資源比率を6割へと漸減方針。


三井物産
【開 発】石油、ガスは高額案件買収よりも探鉱優先。時間かけて育てる方針。18年出荷予定のモザンビークLNGで探鉱を追加。来期は資源数量増、新プラントも稼働。


住友商事
【新陳代謝】前期、今期で5800億円の投資予定。今期は3600億円で既決は鉄鉱石拡張など資源軸に1150億円。新規投資含め2年で1・15兆円の資産入れ替え。


伊藤忠商事
【投融資】前期、今期計8000億円計画は1兆円に修正。今期は3800億円の半分が鉱山等拡張に。資源と非資源の純益比率が前期半々から4対6と資源偏重緩和。


丸紅
【鉄鉱石】初の権益獲得。韓ポスコ等と豪ロイヒル鉄鉱山開発に参画、約1150億円出資。9月、2800億円超で米国穀物3位を買収、穀物取扱高は世界首位級に。


双日
【刈り取り】来期は中東の発電、ブラジルのバイオエタノール、インドの工業塩、ベトナムの工業団地が利益貢献開始。注目のミャンマーはヤンゴン駐在員を4月増員。


今期も巨額の投資を継続。その大部分が相変わらず資源権益への投資となっているが、やや非資源投資が増えてきていることにも注目したい。中国をはじめとした新興国経済も以前とは異なり、明らかに成長率が鈍化してきた中、投資を拡大するか否かは、企業戦略の重要なポイントだが、各総合商社は攻めの経営を選択し続けている。


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