今後の方針&特徴2011.6
会社四季報より抜粋
三菱商事
【鉄鉱石】西豪州で総事業費3000億円超の大規模開発を現地会社と共同計画。11年度末までに投資最終決定。ファーストリテとタイでユニクロ事業合弁を設立。
三井物産
【原油流出事故】探鉱掘削の中心企業だった英BPと費用負担めぐり和解、870億円支払う。今後発生する賠償金等はBPが全額負担し、新たな損失発生リスク小さい。
住友商事
【インド】韓・現代ハイスコ、住友鋼管と自動車用鋼管の製造合弁設立。12年末から現地進出の日系や現代自動車等へ供給。マダガスカルのニッケル事業が生産を開始。
伊藤忠商事
【資 源】今来期で3500億円超を金属・エネルギー資源へ投資。石炭は新規大型開発への参画も。中国金融コングロマリットCITIC傘下の香港金融会社へ出資。
丸紅
【中 国】飼料・畜産の山東六和集団と戦略提携。まずは傘下の鶏肉加工会社に4割出資。共同での飼料工場建設等も計画。インフラは豪州の産業用水処理会社へ出資。
双日
【レアアース】業務提携した豪ライナス社から11月輸入開始予定。10年にわたり国内消費量の3割相当を供給。自動車はタイ等で韓国・現代自動車の販売事業を早期育成。
資源・新興国が引き続き大きなテーマになっていますが、これはどこまで引っ張れるのか、やや先が読みづらくなっています。中国では政府圧力による銀行貸出が異常に伸びているのですが、この不良債権化が深刻な問題となってきそうです。また、この世界的な資源価格上昇・インフレも、各国政府はなんとか抑えながら景気回復を図っているところですが、特に中国などの新興国では抑えることが難しくなってきており、バブル化の懸念も出てきています。