ロシア環境省がサハリン2の事業承認を取り消す

【巨額投資の三菱商事・三井物産に厳しい状況】

ロシア天然資源省が、両社が中心となって出資を行うことで開発を進めてきたロシア・サハリン州沖の石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」の事業承認を取り消すと発表。

「サハリン2」の出資比率(サハリン・エネジー社の株主構成)はロイヤル・ダッチ・シェルが55%、三井物産が25%、三菱商事が20%となっており、総事業規模は2兆円にも及ぶ巨大プロジェクトとなる。

市場ではロシアによる突然の事業承認の取り消しの背景にはロシア政府内の主導権争いなどが表れた結果との見方もでてきており、先行きが見定め難い状況。

三菱商事の吉村尚憲常務(エネルギー事業担当)は6月末の株主総会で「サハリン2」の収益が、2010年ごろから年間100億円程度になるとの見通しを示していた。

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