大前研一が語る商社とは

【大前研一氏は商社の存在に否定的】

マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社以来、
ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務めた世界的経営コンサルタントの大前研一氏は、大学生の人気企業ランキングに常に上位ランクしている商社を以下のように語る。


『商社というのは、もう社会的意義が終わっているうえに、やっていることは犯罪すれすれといってもいいくらい、“灰色の仕事”をしているのである。
 利権と浮利を追うクセが抜けないからだ。パチンコのプリペイドカード問題をはじめ、最近10年間で暗い話があった時は、商社が絡んでいることが少なくない。そういう意味において、ただ単に時代が終わったというだけではなく、商社の社会的責任が問われているのだ。
 
 だが、あいも変わらず衛星ビジネスのように、1社がやると他の商社も競争して同じことをやる。集団自殺の癖がある業界なのだ。こんなどうしようもない業界が大学生に人気があるというのは、私には信じられない。
 商社に就職したいと考えること自体が時代錯誤であり、指導教授の無知と、大学生の没個性を象徴するランキングだと思う』



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